頭痛と噛み合わせ

頭痛 comments(0) - ここ歯科 森院長
おはようございます、ここ歯科の森です。

今日は歯の治療でも治ることのある頭痛についてお話しましょう。

緊張型頭痛というのがあります。
これは最も頻度の高い頭痛疾患です。
左右両側の圧迫または締め付けるような痛みを特徴とします。
痛みの程度は軽度から中程度で、「何とも言いようがない感じ」と痛みを訴えることが多いようです。
日常生活を阻害するほどのものではなく、吐き気を伴わないものです。
発症年齢は20−40歳代に多く、特に女性に多いようです。

頭痛には頭蓋周辺筋の緊張を伴うものと伴わないものがあります。
頭蓋周辺筋の緊張を伴わないものは、中枢系の異常が主な原因と考えられ、このような症例においては噛み合わせの治療が有効であるとは考えられず、医科での薬物療法が中心となります。
薬物療法では、アスピリンなどの非ステロイド抗炎症薬や筋弛緩薬、抗うつ薬、そしてジアゼパムなどの抗不安薬が用いられます。

頭蓋周辺筋の緊張を伴うものにおいては、咬み合せや顎関節症との関連も考えられ、医科でも薬物療法の他に食いしばりや歯ぎしりへの対策も治療法のひとつに挙げています。

歯科では、噛み合わせの不良が頭痛の原因と考えられる症例に限り、噛み合わせの調整やマウスピースを用いたスプリント療法などで緊張型頭痛の治療を行うこととなります。

噛み合わせが大きな要因であった場合には、たった1回のかみ合わせ治療や短期間のスプリント治療により頭痛が解消されることも少なくありません。

ただし、「頭痛=歯の治療」と簡単に考えるのは良くないことで、
頭痛には様々な原因があり、頭痛によっては医科で緊急の処置をしなければ生命の危険に及ぶものもあることから、明らかに噛み合わせの不良や噛みしめ食いしばり歯ぎしりなどが原因として疑われる場合、そして顎関節症を伴う場合などに歯科を第一選択として相談してみるのが良いと私は考えます。

噛み合わせが高すぎる場所がある場合や低すぎる場合など、顎関節の痛みや頭痛などの症状が出ることは確かにあります。
またその場合、首や肩のコリなど筋の緊張が見られることが多いです。
頭痛が起こるのは歯が直接的な原因ではなく、この筋の緊張が引き起こしていると考えられます。
噛み合わせの治療で頭痛が良くなるのは、それが筋の緊張を解消するひとつの手段であるからだと思います。

肩こりや頭痛に加えて、噛み合わせの不具合とか食いしばりなどが一緒に感じられる場合は、歯科医に相談してみるのも良いでしょう。

 
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